季節と愛情を感じながら

6月29日(日)

きゅうりの季節がやってきました。
田舎では、この時期になるとどこからともなくきゅうりがやってきます。
みんなきゅうり作りすぎなのよね。笑
ありがたいけれど、ちょっぴり大変な季節でもあります。

きゅうりは確かに美味しいのですが、そんなに大量に食べられるものではありません。
サラダにしても、酢の物にしても、数本が限界。
冷蔵庫にたまっていくきゅうりたちを前に、どうしたものかと悩んでいたところ…

今年はきゅうりの佃煮を作ってみることにしました。

3本分ほど刻んで炒め、調味料を入れてコトコト。
出来上がってみると、なんと手のひらサイズのタッパー1つ分に収まってしまいました。
これがまた、濃縮されたおいしさなのです。

佃煮のレシピを調べてみると、多くは生姜や唐辛子入り。
塩昆布を加えるものもよく見かけます。
けれど、我が家では娘が生姜も唐辛子も苦手なので、きゅうりオンリーのシンプルバージョンにしてみました。

それでも、十分おいしい。

干し椎茸や茗荷を加えてもおいしそうだなあと妄想しつつ、今回は素材の味をそのままに。

近所の方からいただく野菜たちは、スーパーのものとは少し違って、
“顔が見える”安心感と、ありがたみがあります。
せっかくのいただきものだからこそ、最後まで大切に使い切りたい。
そう思えるのも、田舎暮らしの良さかもしれません。

そして、出来上がった佃煮は、やっぱり幸せな味。
炊きたての玄米の上にちょこんと乗せて、すりごまをふわっとかけていただく。

その瞬間、口の中でじんわりと広がる、しみじみとしたおいしさ。
ちいさな幸せが、ふんわりと心に沁みていくようです。

何でも買えば早い時代です。
だけど、ひと手間と愛情をかけると、幸せが何倍にも膨らむのだなあと、
はっと気づいたのでした。


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